35.歯齦被弁手術後の創傷治癒について(第2報)

われわれは歯齦被弁手術後の創傷治癒, 特に結合組織性再付着の形成過程に関して, 歯根表面に存在する無細胞性白亜質と細胞性白亜質による再付着様式, 及び新生白亜質の添加の形態について, 超徴形態学的に検索し, その結果の一部を第24回歯周病学会にて報告した. そこで, 今回われわれは, 前回と同一実験条件下で術後20週と40週経過例について検索した結果, 若干の知見を得た. 実験に際しては前回と同様にラットに歯齦被弁手術を行ない, A群は歯槽骨頂より0. 5mm, B群は1. 0mmの位置まで骨を除去した. その後, 露出根面から残存する付着線維及び白亜質を除去した. なお, A群は無細胞性白亜...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1983-06, Vol.25 (2), p.448-448
Hauptverfasser: 白鳥節子, 森山貴史, 岩田香代子, 山田了, 佐藤徹一郎, 秋山正豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは歯齦被弁手術後の創傷治癒, 特に結合組織性再付着の形成過程に関して, 歯根表面に存在する無細胞性白亜質と細胞性白亜質による再付着様式, 及び新生白亜質の添加の形態について, 超徴形態学的に検索し, その結果の一部を第24回歯周病学会にて報告した. そこで, 今回われわれは, 前回と同一実験条件下で術後20週と40週経過例について検索した結果, 若干の知見を得た. 実験に際しては前回と同様にラットに歯齦被弁手術を行ない, A群は歯槽骨頂より0. 5mm, B群は1. 0mmの位置まで骨を除去した. その後, 露出根面から残存する付着線維及び白亜質を除去した. なお, A群は無細胞性白亜質群, B群は細胞性白亜質群とした. 検索の結果, 光顕的にはA, B群ともに術後20週及び40週では, 新生白亜質を伴なう結合組織性再付着を生じていたが, 術後20週では膠原線維の走行は不規則で種々の方向に配列していたが, 40週では膠原線維は機能的配列を示し, 骨頂部には骨再生が認められた.
ISSN:0385-0110