16.歯の動揺度に関する研究(第4報)(動的動揺度の新しい分析法について)

歯の動揺度の診査は, 歯周組織の状態を客観的に知り, 歯周疾患の診断, 治療および予後の判定する上で, きわめて大切である. 第19回日本歯周病学会で報告した動的動揺度測定法は, 歯に単発の加振力を与え, そのときの力学的応答すなわち減衰振動の様相から歯の動揺を判定しようとする新しい方式である. 今回は, 再現性を高めるためハンマーの初期接触圧を一定となるように表示ランプをもうけ, 加振力も0~200gで可変できるように装置を改良した. データの処理にはシグナルプロセッサ7TO7A(三栄測器)を導入してパワースペクトラム解析により歯の動揺度を判定するシステムを試みた. まず歯周組織を類似した種...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1979-06, Vol.21 (2), p.232-232
Hauptverfasser: 北川茂樹, 藤永幸久, 小林一郎, 菅原真一, 石田哲彦, 石川純, 野村昌人, 加藤熈
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯の動揺度の診査は, 歯周組織の状態を客観的に知り, 歯周疾患の診断, 治療および予後の判定する上で, きわめて大切である. 第19回日本歯周病学会で報告した動的動揺度測定法は, 歯に単発の加振力を与え, そのときの力学的応答すなわち減衰振動の様相から歯の動揺を判定しようとする新しい方式である. 今回は, 再現性を高めるためハンマーの初期接触圧を一定となるように表示ランプをもうけ, 加振力も0~200gで可変できるように装置を改良した. データの処理にはシグナルプロセッサ7TO7A(三栄測器)を導入してパワースペクトラム解析により歯の動揺度を判定するシステムを試みた. まず歯周組織を類似した種々の動揺をもつ模型を用い, ハンマーの加振力の検討と減衰振動の減衰比, およびパワースペクトラム解析による最大パワー値, 最大パワー周波数について分析し, 次の結果を得た. (1)加振力150gの減衰振動波形がもっとも安定していた. (2)減衰比は, 測定誤差は約18%で臨床的動揺度との間に0.61の相関があった.
ISSN:0385-0110