28.スパイクカウンター処理した咀嚼筋筋電図による咬合機能回復の判定
歯周治療には総合的な歯科治療が要求され, その最終的な目標のひとつに咬合機能の回復が挙げられる. 従って, 歯周病学的な診断, 治療計画に基づいた一連の処置によって咬合機能がどのように回復したかを客観的に判定することは, 臨床上極めて重要なことである. 近年, 咀嚼筋の筋電図学的手法による研究が盛んに行なわれてきており, データ処理に原液形積分法や, 電子計算機を用いたパワースペクトルの解析法なども導入され, 咀嚼筋活動のメカニズムという面から, 咬合機能の詳細な判定が可能になりつつある. しかしこれらの基礎的な研究成果を臨床分野で十分に活用するためには, データ処理時問の短縮化や測定装置の簡...
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Veröffentlicht in: | 日本歯周病学会会誌 1978-12, Vol.20 (4), p.381-381 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 歯周治療には総合的な歯科治療が要求され, その最終的な目標のひとつに咬合機能の回復が挙げられる. 従って, 歯周病学的な診断, 治療計画に基づいた一連の処置によって咬合機能がどのように回復したかを客観的に判定することは, 臨床上極めて重要なことである. 近年, 咀嚼筋の筋電図学的手法による研究が盛んに行なわれてきており, データ処理に原液形積分法や, 電子計算機を用いたパワースペクトルの解析法なども導入され, 咀嚼筋活動のメカニズムという面から, 咬合機能の詳細な判定が可能になりつつある. しかしこれらの基礎的な研究成果を臨床分野で十分に活用するためには, データ処理時問の短縮化や測定装置の簡略化などが必要である. 柳沢らはこれらの点を考慮し, 咀嚼筋筋電図の, 単位時間における一定の大きさ以上のスパイク数をオンライン処理するスパイクカウンターを考案した. 従来の筋電図処理法に比較して, このスパイクカウンターは実時間で処理でき, 定量化の容易なこと, 長時間記録に耐えること, さらに装置として比較的簡単であることなどの利点から, 咀嚼筋筋電図の分析法として臨床的に有用であると思われる. |
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ISSN: | 0385-0110 |