辺縁性歯周炎の治療経過における歯肉辺縁の色変化について

目的:歯周疾患患者の治療経過における歯肉色の変化をCIE表色系によって解析すれば, 微妙な歯肉炎症症状の推移を適格に把握できるのではないかと考えた. すなわち初診時, ScalingとBrushing指導後, 歯肉の安定した時期, および外科的処置後の歯肉炎症症状の消失した時期の歯肉色を, 測色計を用いて測定分析し, 歯周疾患の診断に導入することができるかどうかを検討することを実験目的とした. 今回は初診時とScaling後の測色結果と各種臨床所見との相関を検討した結果を報告する. 方法:1)色の表現:CIE表色系. 2)測色計:東芝社製ファイバーカラリメーターFC101D型. 3)被検者:大...

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Hauptverfasser: 信田周一, 野村慶雄, 岡橋寿子, 氏本史一, 浅野清一, 和田甫, 西田百代, 村山洋二, 西田尚道, 丸山剛郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:歯周疾患患者の治療経過における歯肉色の変化をCIE表色系によって解析すれば, 微妙な歯肉炎症症状の推移を適格に把握できるのではないかと考えた. すなわち初診時, ScalingとBrushing指導後, 歯肉の安定した時期, および外科的処置後の歯肉炎症症状の消失した時期の歯肉色を, 測色計を用いて測定分析し, 歯周疾患の診断に導入することができるかどうかを検討することを実験目的とした. 今回は初診時とScaling後の測色結果と各種臨床所見との相関を検討した結果を報告する. 方法:1)色の表現:CIE表色系. 2)測色計:東芝社製ファイバーカラリメーターFC101D型. 3)被検者:大阪大学歯学部附属病院歯周病科に来院した患者の中から2-/-2に欠損, う蝕および充填物のない, 比較的歯列の正常な, 辺縁性歯肉炎あるいは辺縁性歯周組織炎患者12名. 4)測定時期:初診時およびScalingとBrushing指導終了後2週間を経た時期. 5)測色部位:乳頭部歯肉5カ所, 辺縁部歯肉4カ所の計9所. 6)臨床検査項目:肉眼的な歯肉色, 腫脹, 出血, 排膿, 動揺, ポケットの深さ, および潜血反応. 7)測定条件:西田らの記載(日補誌19:26, 1974)に従った.
ISSN:0385-0110