某公立高校における歯周組織の3年間の推移について(唾液潜血反応とPMA indexについて)

現在歯周疾患の疫学的調査に用いられている検索法には, PMA index, Gingival index, PMR index等のような浅在性歯周疾患を対象としたものとPeriodontal indexのような深在性歯周疾患を対象としたものがある. 一般的に現在用いられている検索法は, 再現性, 客観性(定量性), 能率性(簡便性)において十分なものとはいえず, 数年間の歯周組織の推移をみる調査等においては, さらに能率的で客観的な検索法が望まれている. 我々は, 唾液中の血液量が, 特に浅在性歯周疾患の指数の一つになるのではないかと考え, 某公立高校の集団検診において, 歯周疾患の早期発見の...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1976, Vol.18 (1), p.137-138
Hauptverfasser: 岡橋寿子, 信田周一, 野村慶雄, 喜多治郎, 勝谷若文, 林博雄, 柏豪洋, 岩山幸雄, 村山洋二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:現在歯周疾患の疫学的調査に用いられている検索法には, PMA index, Gingival index, PMR index等のような浅在性歯周疾患を対象としたものとPeriodontal indexのような深在性歯周疾患を対象としたものがある. 一般的に現在用いられている検索法は, 再現性, 客観性(定量性), 能率性(簡便性)において十分なものとはいえず, 数年間の歯周組織の推移をみる調査等においては, さらに能率的で客観的な検索法が望まれている. 我々は, 唾液中の血液量が, 特に浅在性歯周疾患の指数の一つになるのではないかと考え, 某公立高校の集団検診において, 歯周疾患の早期発見のために, 潜血度等を測定し得る臨床検査試験紙が応用できるかどうかを検討し, これが有用なものであるという結果を第15回日本歯周病学会総会にて報告した. 今回我々は, 同一集団の歯周組織の3年にわたる経年的変化を, 唾液潜血反応の程度により表わし得るかどうか, また同時にPMA indexの3年間の変化を調べ, 唾液潜血反応とPMA indexとの相関々係の有無についても検討し, その結果をここに報告する.
ISSN:0385-0110