温熱刺激に対する歯肉の微細血管形態と血流量に関する実験的研究
歯肉の微細血管の形態は, 健康な場合と歯周病の場合とで異なることが知られており, 更には, 歯肉微細血管の形態的諸変化は, 肉眼的所見に先立って現われることが明らかにされ, このことは, 歯肉の状態を推察するために臨床の場に利用されてきた. 血管形態変化は, 歯肉組織にとって必要な血液給供および血液循環の変化をもたらし, 血流変化を伴なうものと予測されるが, 歯肉循環血流量を臨床的にしらべる方法は未だ確立されていない. そこで本研究では, 133Xeクリアランス法により歯肉の状態を血流状態の面からもとらえる試みとして, 実験条件を単純化し, ウレタン麻酔を施した成熟雄ハムスターの下顎中切歯部唇...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 歯肉の微細血管の形態は, 健康な場合と歯周病の場合とで異なることが知られており, 更には, 歯肉微細血管の形態的諸変化は, 肉眼的所見に先立って現われることが明らかにされ, このことは, 歯肉の状態を推察するために臨床の場に利用されてきた. 血管形態変化は, 歯肉組織にとって必要な血液給供および血液循環の変化をもたらし, 血流変化を伴なうものと予測されるが, 歯肉循環血流量を臨床的にしらべる方法は未だ確立されていない. そこで本研究では, 133Xeクリアランス法により歯肉の状態を血流状態の面からもとらえる試みとして, 実験条件を単純化し, ウレタン麻酔を施した成熟雄ハムスターの下顎中切歯部唇側歯肉に45°, 55°, 65°, 75℃各20秒の温熱刺激を加え, その場合の肉眼および組織所見を基にして, それに対する血管形態変化と血流動態との関連を検討した. 歯肉微細血管の形態観察は, 毛細血管顕微鏡撮影装置を用いて刺激前および刺激後1分より4時間にわたって写真撮影を行ない, 細動脈と細静脈の血管径の変化の割合をしらべた. |
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ISSN: | 0385-0110 |