根分岐部病変とEnamel Projection

エナメルプロジェクションと歯周疾患の進行との関係については, すでに1964年のMastersとHoskinsの研究報告以来, エナメルプロジェシションに主体をおいた研究から, 歯周疾患との関係を推測している. しかし, それらの多くの研究は, 抜去歯や頭蓋骨標本について, 根分岐部の歯槽骨吸収状態とエナメルプロジェクションの関係を観察しているにすぎず, エナメルプロジェクションの歯周疾患に及ぼす影響について臨床的に評価した研究は少ないように思われる. 一方, エナメルプロジェクションが歯周疾患の進行に及ぼす影響は, エナメルプロジェクションの程度によって異なると考えられる. そこで, 今回我...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1975, Vol.17 (1), p.170-170
Hauptverfasser: 岩野清史, 松江一郎, 及川健彦, 尾沢光久, 久保田三平, 清水欽也, 太田隆温, 清水徹, 柴田達美, 白髪仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:エナメルプロジェクションと歯周疾患の進行との関係については, すでに1964年のMastersとHoskinsの研究報告以来, エナメルプロジェシションに主体をおいた研究から, 歯周疾患との関係を推測している. しかし, それらの多くの研究は, 抜去歯や頭蓋骨標本について, 根分岐部の歯槽骨吸収状態とエナメルプロジェクションの関係を観察しているにすぎず, エナメルプロジェクションの歯周疾患に及ぼす影響について臨床的に評価した研究は少ないように思われる. 一方, エナメルプロジェクションが歯周疾患の進行に及ぼす影響は, エナメルプロジェクションの程度によって異なると考えられる. そこで, 今回我々は, 歯周疾患々者の上下顎第1, 第2大臼歯の頬側歯頸部エナメルプロジェクションの程度と歯周疾患の進行の程度, 特に根分岐部病変の進行の程度との関係について検索を行なった. 研究方法と検査対象 検査対象は, 日本大学松戸歯科大学保存科に来院した歯周疾患々者57名(男子24名, 女子33名, 年令18才から54才)の大臼歯(上顎第1大臼歯101歯, 第2大臼歯96歯, 下顎第1大臼歯88歯, 第2大臼歯86歯)371歯である.
ISSN:0385-0110