歯槽膿漏症患者に対するCoenzyme Qの臨床投与について

歯槽膿漏症の中で, Periodontitis complexの患者には血液クエン酸レベルの増加している症例が多く認められる. このクエン酸代謝障害をいかにして正常化するかが, 歯槽膿漏症の全身的治療上, 重要な問題である. 今回, 歯槽膿漏症患者のPeriodontitis complexのものにみられる高血液クエン酸レベルの改善にCoenzyme Qを投与し好成績を得た. 材料ならびに方法 1. 使用薬剤 Coenzyme Q7(武田薬品工業株式会社提供) 2. 被検者 大阪大学歯学部付属病院で扱った歯槽膿漏症患者の中で, Periodontitis complexと診断され血液クエン酸レ...

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Veröffentlicht in:日本歯槽膿漏学会会誌 1966, Vol.9 (1), p.28-28
Hauptverfasser: 常光旭, 可児瑞夫, 松村敏治, 池田克巳, 滝口久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯槽膿漏症の中で, Periodontitis complexの患者には血液クエン酸レベルの増加している症例が多く認められる. このクエン酸代謝障害をいかにして正常化するかが, 歯槽膿漏症の全身的治療上, 重要な問題である. 今回, 歯槽膿漏症患者のPeriodontitis complexのものにみられる高血液クエン酸レベルの改善にCoenzyme Qを投与し好成績を得た. 材料ならびに方法 1. 使用薬剤 Coenzyme Q7(武田薬品工業株式会社提供) 2. 被検者 大阪大学歯学部付属病院で扱った歯槽膿漏症患者の中で, Periodontitis complexと診断され血液クエン酸レベルの高いもの(空腹安静時の血液クエン酸値2. 5mg/dl以上)11名である. 3. 投与量ならびに投与方法注射群では1日10~20mg静注, 回数は2~3日ごとに5~10回, カプセル群では1日15~30mg経口投与, 回数は7~14日連続投与した. 4. 観察期間ならびに時期 注射あるいは内服後5~14日にわたり, その血液クエン酸値の変動を調べ, この間, 患者には口腔内洗滌のみを行い, 患者の歯肉症状と全身状態の自覚症状のみを観察した. 観察時期は5~8月にかけて集中的に行った.
ISSN:0385-0110