佐藤式簡易Ion導入器の考察とP-Parotinの導入による歯槽膿漏の治療(会)

Ion導入治療法の研究についての問題点は, 電流の強さと導入時間, どういう薬剤を用いるか, 陰Ion, 陽Ionのいずれを使うかなどであつて, 導入装置の大小, 使用難易, 価格などについてはあまり関心を持たれなかつたが, 歯槽膿漏のIon導入療法では長い期間を要することと, 当然のことながら頻回に通院せねばならないのでこの通院数を減らすが, 治療を毎日継続させるべく, 患者が容易に実施することが可能で, しかも装置を自宅に持ち帰れる安価な佐藤式簡易Ion導入器を考案した. 本装置を応用してP-Parotinを燐酸塩緩衝液でpH8に調整して用い, 19例の軽症から中等症の歯槽膿漏症を7回から...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯槽膿漏学会会誌 1966, Vol.8 (1/2), p.91-91
1. Verfasser: 佐藤水治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Ion導入治療法の研究についての問題点は, 電流の強さと導入時間, どういう薬剤を用いるか, 陰Ion, 陽Ionのいずれを使うかなどであつて, 導入装置の大小, 使用難易, 価格などについてはあまり関心を持たれなかつたが, 歯槽膿漏のIon導入療法では長い期間を要することと, 当然のことながら頻回に通院せねばならないのでこの通院数を減らすが, 治療を毎日継続させるべく, 患者が容易に実施することが可能で, しかも装置を自宅に持ち帰れる安価な佐藤式簡易Ion導入器を考案した. 本装置を応用してP-Parotinを燐酸塩緩衝液でpH8に調整して用い, 19例の軽症から中等症の歯槽膿漏症を7回から35回, さらに弗素Ionを14回から28回追加導入, したがつて導入回数は最低14回, 最高49回のIon導入治療を施し, 50日から156日間観察した結果, 治療開始後3ヵ月以内に10例の歯槽骨の改善を認めた.
ISSN:0385-0110