15.最近1年間に外科的処置を行つた歯槽膿漏患者の臨床成績について
歯槽膿漏症の外科的処置として, 歯肉切除および歯肉剥離掻爬手術が古くから盛んに行われているが, 術後の長期にわたる臨床観察の報告は比較的少ない. われわれは1年間に外科的処置を行った, 歯肉切除19例, 歯肉剥離掻爬8例について, その予後の臨床症状および歯周包帯として繁用されているSurgical pack, Celldent, およびE. D. H接着剤等につき検討を行いつぎの如き成績を得た. 歯肉切除例では19例中, 6例に, 歯肉剥離掻爬例では8例中, 2例に再発が認められ, 特に排膿, 出血等の改善は比較的良好であったが, 歯肉の発赤, 腫張の再現が多い点が注目される. その他歯牙の...
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Veröffentlicht in: | 日本歯槽膿漏学会会誌 1964, Vol.6 (1/2), p.40-40 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 歯槽膿漏症の外科的処置として, 歯肉切除および歯肉剥離掻爬手術が古くから盛んに行われているが, 術後の長期にわたる臨床観察の報告は比較的少ない. われわれは1年間に外科的処置を行った, 歯肉切除19例, 歯肉剥離掻爬8例について, その予後の臨床症状および歯周包帯として繁用されているSurgical pack, Celldent, およびE. D. H接着剤等につき検討を行いつぎの如き成績を得た. 歯肉切除例では19例中, 6例に, 歯肉剥離掻爬例では8例中, 2例に再発が認められ, 特に排膿, 出血等の改善は比較的良好であったが, 歯肉の発赤, 腫張の再現が多い点が注目される. その他歯牙の動揺度の減少, 歯槽の吸収阻止および再生等は認められなかった. 歯周包帯として使用したSurgical packは創面保護あるいは治癒促進に関して, Celldentよりも優位性を示していると思われるが, 症例中本剤によるアレルギー症状を惹起したものがあった. またE. D. H接着剤の使用により剥離創の歯根面再附着に従来より優れた成績を得ている. |
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ISSN: | 0385-0110 |