歯槽膿漏症と歯牙動揺度について(第2報)

歯槽膿漏症を診断し, また治療を行い, その予後の経過を観察する場合, 歯牙の動揺度の測定は病勢の進行状態を知る重要な目安の一つとなる. したがって, われわれは, 歯槽膿漏症を治療することによってあらわれる, 歯牙動揺度の変化の実態を究めるべく, 各種療法について, 処置前と処置後の歯牙動揺度を, ダイヤルゲージを用いて, 主に上下顎前歯部の唇舌的並びに舌唇的に測定して, 比較検討しつつある. すでに第1報として, ダイヤルゲージを応用した歯牙動揺度測定器を用い, 歯周囲組織が正常と思われる健全歯と, また菌槽膿漏症罹患歯の中, 極く初期の症状を示すものについて, 盲嚢掻爬法を行った場合にあ...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯槽膿漏学会会誌 1961, Vol.3 (1), p.21-21
Hauptverfasser: 加藤勤爾, 中村恭政, 横田豊邦, 青山恒雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯槽膿漏症を診断し, また治療を行い, その予後の経過を観察する場合, 歯牙の動揺度の測定は病勢の進行状態を知る重要な目安の一つとなる. したがって, われわれは, 歯槽膿漏症を治療することによってあらわれる, 歯牙動揺度の変化の実態を究めるべく, 各種療法について, 処置前と処置後の歯牙動揺度を, ダイヤルゲージを用いて, 主に上下顎前歯部の唇舌的並びに舌唇的に測定して, 比較検討しつつある. すでに第1報として, ダイヤルゲージを応用した歯牙動揺度測定器を用い, 歯周囲組織が正常と思われる健全歯と, また菌槽膿漏症罹患歯の中, 極く初期の症状を示すものについて, 盲嚢掻爬法を行った場合にあらわれた歯牙の動揺度の変化を観察して報告した. 今回は, 外科的療法の中, 歯肉切除術を行った場合の, 処置前後にあらわれた歯牙動揺度の変化を観察し知見を得たので, ここに報告したい.
ISSN:0385-0110