日本人における閉塞型睡眠時無呼吸症候群患者と健常者の顔面骨格の差違:Ricketts法による頭部X線規格写真解析
「緒言」 閉塞型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome, 以下OSASと略す)は1)肥満であること, 2)男性であること, 3)65歳以上の高年齢であることが主な発症の危険因子であると指摘されている1-3). その他のOSAS患者の特徴として, 長い軟口蓋, 上気道腔の狭小化, 舌骨の低位, 長い舌, 下顎の後方位が指摘されている1.4). そのうち欧米ではとくに肥満の因子が重要視されてきた1-3). しかし, 日本人においては欧米の報告に比べて肥満程度が軽度であるかあるいは肥満とは言えないOSAS患者が多いことが最近報告されてきた5.6). さら...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2007-01, Vol.56 (1), p.38-45 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 閉塞型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome, 以下OSASと略す)は1)肥満であること, 2)男性であること, 3)65歳以上の高年齢であることが主な発症の危険因子であると指摘されている1-3). その他のOSAS患者の特徴として, 長い軟口蓋, 上気道腔の狭小化, 舌骨の低位, 長い舌, 下顎の後方位が指摘されている1.4). そのうち欧米ではとくに肥満の因子が重要視されてきた1-3). しかし, 日本人においては欧米の報告に比べて肥満程度が軽度であるかあるいは肥満とは言えないOSAS患者が多いことが最近報告されてきた5.6). さらに日本人OSAS患者の特徴として, 顔面骨格の形態が欧米の肥満OSAS患者とは異なっていることが指摘されるようになり6-9), 欧米人においても肥満OSAS患者と非肥満OSAS患者では顔面骨格の形態差が報告されている7.10). |
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ISSN: | 0029-0297 |
DOI: | 10.11277/stomatology1952.56.38 |