睡眠呼吸障害スクリーニングにおけるパルスオキシメトリーの有用性

「緒言」閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)を代表とする閉塞型睡眠呼吸障害は, 脳, 心疾患の罹患率が高く, 日中の眠気から交通事故を引き起こす率が有意に高いなど社会的, 産業医学的にも大きな問題となっている疾患である1, 2). また, 2004年4月には, OSASに対する口腔内装置の製作が歯科で保険適応となり, 今後は一般の歯科医師にも広く対応を求められることが予想される. OSASの確定診断や治療効果の判定には, 終夜睡眠ポリソムノグラフィー(polysomnography:PSG)検査が必須であるが, 検査装置を備えた...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2006-09, Vol.55 (4), p.231-240
Hauptverfasser: 五島秀樹, 小林正治, 高田佳之, 泉直也, 横林敏夫, 齊藤力
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)を代表とする閉塞型睡眠呼吸障害は, 脳, 心疾患の罹患率が高く, 日中の眠気から交通事故を引き起こす率が有意に高いなど社会的, 産業医学的にも大きな問題となっている疾患である1, 2). また, 2004年4月には, OSASに対する口腔内装置の製作が歯科で保険適応となり, 今後は一般の歯科医師にも広く対応を求められることが予想される. OSASの確定診断や治療効果の判定には, 終夜睡眠ポリソムノグラフィー(polysomnography:PSG)検査が必須であるが, 検査装置を備えた医療機関に入院が必要であり, 数多くのセンサーや電極を装着して睡眠ステージや無呼吸ならびに低換気の回数などを解析しなければならない. また, 検査可能な施設も限られていることから, 頻回に本検査を行うことはできないといった問題もある.
ISSN:0029-0297
DOI:10.11277/stomatology1952.55.231