14. 舌縁部後方に生じたBasaloid squamous cell carcinomaの1例
扁平上皮癌の亜型のひとつであるBasaloid squamous cell carcinoma(BSCC)を経験したので報告する. [患者] 76歳, 男性. [初診] 2004年3月4日. [主訴] 左舌縁部の腫瘤. [現病歴] 約4か月前に舌の違和感を自覚. 内科医院から軟膏の処方を受け, 塗布するも改善しなかった. その後総合病院歯科口腔外科を経て, 当科受診となった. [現症] 初診時, 左舌縁部後方に直径17mm, 表面細顆粒状の広基性腫瘤を認めた. 病変周囲には明らかな硬結はなく, 舌の運動および知覚障害はなかった. [治療経過] 良性腫瘍の臨床診断で, 同年4月2日局麻下に3mm...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2006, Vol.55 (3), p.215-215 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 扁平上皮癌の亜型のひとつであるBasaloid squamous cell carcinoma(BSCC)を経験したので報告する. [患者] 76歳, 男性. [初診] 2004年3月4日. [主訴] 左舌縁部の腫瘤. [現病歴] 約4か月前に舌の違和感を自覚. 内科医院から軟膏の処方を受け, 塗布するも改善しなかった. その後総合病院歯科口腔外科を経て, 当科受診となった. [現症] 初診時, 左舌縁部後方に直径17mm, 表面細顆粒状の広基性腫瘤を認めた. 病変周囲には明らかな硬結はなく, 舌の運動および知覚障害はなかった. [治療経過] 良性腫瘍の臨床診断で, 同年4月2日局麻下に3mmの安全域で腫瘍切除を行った. 病理組織診断はBSCCで切除断端での腫瘍露出はなかったが, 安全域が不十分との報告であった. 超音波検査にて頸部リンパ節への転移所見はなかったため, 同年6月2日全麻下に舌原発部位のみの追加切除を行った. 現在, 術後約1年4か月が経過し, 再発および転移所見は認めない. |
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ISSN: | 0029-0297 |