12. Le Fort I Advancement without down-fractureにおける術中RED systemの応用

従来のLe Fort I型骨切り術では, 出血をはじめ, いくつかのリスクがあるdown-fracture(DF)を行ってきた. そこで, 当科においては2000年より症例を選び, 可能な限りDFを行わない変法を上顎延長に利用し, リスクと侵襲の軽減に努めている. 今回は, 骨延長ではなく従来のLe Fort I型骨切り術において, RED systemを術中に装着し, 上顎骨を前方牽引した後に, ミニプレート固定をすることにより, DFを行わず大きな前方移動も可能となった. 対象症例は上顎劣成長, 16歳から21歳までの8人で, うち2人が唇顎口蓋裂の患者であった. 前方移動量は平均6.75...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2006, Vol.55 (3), p.196-196
Hauptverfasser: 細江美知, 三次正春, 管野貴浩, 古木良彦, 山内健介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:従来のLe Fort I型骨切り術では, 出血をはじめ, いくつかのリスクがあるdown-fracture(DF)を行ってきた. そこで, 当科においては2000年より症例を選び, 可能な限りDFを行わない変法を上顎延長に利用し, リスクと侵襲の軽減に努めている. 今回は, 骨延長ではなく従来のLe Fort I型骨切り術において, RED systemを術中に装着し, 上顎骨を前方牽引した後に, ミニプレート固定をすることにより, DFを行わず大きな前方移動も可能となった. 対象症例は上顎劣成長, 16歳から21歳までの8人で, うち2人が唇顎口蓋裂の患者であった. 前方移動量は平均6.75mm(5-10mm). 手術時間は1.6時間(1-2.5時間). 平均出血量240ml(0-600ml). 偶発症もなく, 低侵襲であった. また, 短期報告ではあるが, 後戻りもほとんどなく, 術後安定性も良いといえる.
ISSN:0029-0297