B-13. 顆粒細胞型エナメル上皮腫の1例

われわれは顆粒細胞型エナメル上皮腫の1例を経験したので, その概要を報告した. 患者は49歳, 男性. 2005年1月頃より左側下顎角部に腫脹を自覚した. 近医歯科を受診してX線検査により下顎骨2/3程度のX線透過像を指摘されたため2005年5月当科を受診した. 現症:顔貌は左右非対称でオトガイ部の知覚異常は認められなかった. 臼歯部歯肉には潰瘍があり, 左下顎犬歯から第2小臼歯は動揺していた. X線上右下顎第1小臼歯から左下顎第2大臼歯にかけて境界明瞭な円形の多胞性X線透過像を認めた. CT所見:径2cm強までの多発嚢胞状構造を有する充実性腫瘤を認めた. 臨床診断:エナメル上皮腫. 処置経過...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2006, Vol.55 (2), p.149-149
Hauptverfasser: 片桐宏, 鈴木浩之, 内山佳之, 田中秀生, 加藤洋, 橋本賢二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは顆粒細胞型エナメル上皮腫の1例を経験したので, その概要を報告した. 患者は49歳, 男性. 2005年1月頃より左側下顎角部に腫脹を自覚した. 近医歯科を受診してX線検査により下顎骨2/3程度のX線透過像を指摘されたため2005年5月当科を受診した. 現症:顔貌は左右非対称でオトガイ部の知覚異常は認められなかった. 臼歯部歯肉には潰瘍があり, 左下顎犬歯から第2小臼歯は動揺していた. X線上右下顎第1小臼歯から左下顎第2大臼歯にかけて境界明瞭な円形の多胞性X線透過像を認めた. CT所見:径2cm強までの多発嚢胞状構造を有する充実性腫瘤を認めた. 臨床診断:エナメル上皮腫. 処置経過:初診時生検で顆粒細胞型エナメル上皮腫と診断された. 6月14日全身麻酔下に1次手術として開窓術を施行した. 今後慎重に経過観察していく予定である.
ISSN:0029-0297