A-7. 悪性腫瘍細胞でのPhosphodiesterase(PDE)1の検討

Phosphodiesterase(PDE)1は細胞内のcAMPやcGMP濃度を調整することにより, 様々な生理作用に関与しているが, 悪性腫瘍細胞での働きは不明である. そこで今回, 悪性腫瘍細胞でのPDE1について検討したので報告した. [材料と方法] 悪性黒色腫細胞株MAA, MW-266-4, B16を使用しPDE活性の測定RT-PCR, 細胞増殖試験を行った. PDE1l活性促進剤としてCa2+/calmodulinを, 特異的阻害剤としてvinpocetinを使用した. [結果] 全ての細胞でPDE1活性が確認された. また, MAAではPDE1Aおよび1CのmRNA発現を確認し,...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2006, Vol.55 (2), p.143-143
Hauptverfasser: 清水香澄, 村田琢, 杉山武央, 奥村健哉, 平本憲一, 関田素子, 田川俊郎, 柳瀬成章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Phosphodiesterase(PDE)1は細胞内のcAMPやcGMP濃度を調整することにより, 様々な生理作用に関与しているが, 悪性腫瘍細胞での働きは不明である. そこで今回, 悪性腫瘍細胞でのPDE1について検討したので報告した. [材料と方法] 悪性黒色腫細胞株MAA, MW-266-4, B16を使用しPDE活性の測定RT-PCR, 細胞増殖試験を行った. PDE1l活性促進剤としてCa2+/calmodulinを, 特異的阻害剤としてvinpocetinを使用した. [結果] 全ての細胞でPDE1活性が確認された. また, MAAではPDE1Aおよび1CのmRNA発現を確認し, MW-266-4, B16ではPDE1CのmRNA発現を確認した. また, vinpocetin 100μM作用で80%以上の細胞が死滅していた. [考察] PDE1CがMAA, MW-266-4, B16細胞で発現し, 増殖に関与している可能性が考えられた.
ISSN:0029-0297