2-EM-5-1 Positron Emission Tomography(PET)による口腔扁平上皮癌頸部転移の診断-CT, MRIとの比較
2004年4月-2005年3月までに, 術前加療なしにPositron Emission Tomography(以下PET)を撮影し, 頸部手術にて組織学的にリンパ節転移の有無を確認することができた14例(18側)であった. 今回, PETの頸部リンパ節転移診断の精度について検討し, CT, MRIとの比較を行った. 対象症例として, 男性:8例, 女性:6例, 平均年齢:59歳, 原発部位は舌:8例, 頬粘膜:2例, 硬口蓋:1例, 口峡咽頭:1例, 口底:1例, 不明:1例で, stage分類はI-II:10例, III-IV:3例, 不明:3例であった. 撮影条件として, FDG注入後1...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (4), p.513-513 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2004年4月-2005年3月までに, 術前加療なしにPositron Emission Tomography(以下PET)を撮影し, 頸部手術にて組織学的にリンパ節転移の有無を確認することができた14例(18側)であった. 今回, PETの頸部リンパ節転移診断の精度について検討し, CT, MRIとの比較を行った. 対象症例として, 男性:8例, 女性:6例, 平均年齢:59歳, 原発部位は舌:8例, 頬粘膜:2例, 硬口蓋:1例, 口峡咽頭:1例, 口底:1例, 不明:1例で, stage分類はI-II:10例, III-IV:3例, 不明:3例であった. 撮影条件として, FDG注入後1時間で撮像した. 全例術前化療, 放治は行っていない. 転移の判定基準として, CTMRIでは水平断で短径10mm以上, もしくはCTでrim enhancementを示すものとし, PETの診断基準として今回はSUV値に関係なく頸部リンパ節に集積認めたものを転移ありとした(実際のSUV値は1.8-4.4). その結果, CT/MRIの正診率:12/17例(67%), 偽陽性率:1/8例(13%), 偽陰性率:5/10例(29%), PETの正診率:15/17例(83%), 偽陽性1/11例(9%), 偽陰性:2/7例(29%)であったPETの問題点として, 生理的に唾液腺に集積しやすく, その周囲にあるリンパ節の集積を検出できない偽陰性があった. また, 偽陽性例では炎症反応にも集積を認めた. しかし, 量的診断であるCT/MRIと, 質的診断であるPETの両者を組み合すことにより, 正診率:16/18例(89%), 偽陽性率:1/12例(8%), 偽陰性率:1/6(17%)と向上した. 結果:口腔扁平上皮癌における術前PET検査は, 頸部転移を診断するのに有用であると思われた. |
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ISSN: | 0029-0297 |