2-EM-4-1 唾石症における唾液腺シンチグラフィを用いた唾液腺機能の半定量的評価
目的:唾石症に対する治療法の選択や予後を評価する上で, 治療前の唾液腺機能を把握しておくことが重要と思われる. そこで, 唾液腺機能に対する唾石の影響を明らかにするため, 唾液腺シンチグラフィによる半定量的評価を用いて唾液腺炎, 口腔乾燥症, シェーグレン症候群と比較検討した. 対象:対象は唾液腺シンチグラフィが施行された唾石症27例(男性14例, 女性13例, 平均年齢57.3歳, 顎下腺29腺), 唾液腺炎21例(男性10例, 女性11例, 平均年齢43.6歳, 耳下腺13例, 顎下腺8例), 口腔乾燥症32例(男性13例, 女性19例, 平均年齢59.4歳, 耳下腺48腺, 顎下腺5腺)...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (4), p.512-512 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:唾石症に対する治療法の選択や予後を評価する上で, 治療前の唾液腺機能を把握しておくことが重要と思われる. そこで, 唾液腺機能に対する唾石の影響を明らかにするため, 唾液腺シンチグラフィによる半定量的評価を用いて唾液腺炎, 口腔乾燥症, シェーグレン症候群と比較検討した. 対象:対象は唾液腺シンチグラフィが施行された唾石症27例(男性14例, 女性13例, 平均年齢57.3歳, 顎下腺29腺), 唾液腺炎21例(男性10例, 女性11例, 平均年齢43.6歳, 耳下腺13例, 顎下腺8例), 口腔乾燥症32例(男性13例, 女性19例, 平均年齢59.4歳, 耳下腺48腺, 顎下腺5腺), シェーグレン症候群16例(男性4例, 女性12例, 平均年齢58.4歳, 耳下腺23腺, 顎下腺2腺)である. 方法:唾液腺機能は唾液腺シンチグラフィにおいて集積機能の示す最大貯留係数(唾液腺と鼻腔の集積比), 分泌機能を示す刺激分泌係数(クエン酸刺激前後の集積比)を用いた. さらに耳下腺と顎下腺を同時に検討するため, 本学の健常者の平均値(最大貯留係数1.50, 刺激分泌係数1.40)との比を求めた貯留比, 刺激比を評価した. 結果:1)貯留比に関して, 唾石症0.79±0.23, 唾液腺炎1.19±0.58, 口腔乾燥症132±0.75, シェーグレン症候群0.91±0.48だった. 各疾患との間に有意差を認め, 唾石症は唾液腺炎(p |
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ISSN: | 0029-0297 |