A-21. 超高齢者にみられた骨肉腫の1例
顎骨原発骨肉腫の好発年齢は, 10-50歳代各年代に発生するが, 平均年齢は約30歳と言われている. 今同, 上顎骨に発生した骨肉腫を経験したので報告した. 患者:91歳男性. 主訴:2003年4月右上顎大臼歯部の腫瘤. 現病歴:義歯装着時, 右大臼歯部に軽度疼痛を認めたため当科受診. 既往歴:肺結核症, 変形性脊椎症. 現症:高血圧症, 心室性期外収縮, 慢性胃炎, 肺高血圧症, 大動脈閉鎖不全症, 右中大脳動脈瘤. 初診時口腔内所見:右上顎大臼歯部歯槽部に直径約16mm, 境界明瞭, 弾性硬の腫瘤を認めた. X線所見:右上顎歯槽骨吸収と一部に骨形成像. MRI所見:右上顎歯槽骨にT1強調像...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (2), p.303-303 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 顎骨原発骨肉腫の好発年齢は, 10-50歳代各年代に発生するが, 平均年齢は約30歳と言われている. 今同, 上顎骨に発生した骨肉腫を経験したので報告した. 患者:91歳男性. 主訴:2003年4月右上顎大臼歯部の腫瘤. 現病歴:義歯装着時, 右大臼歯部に軽度疼痛を認めたため当科受診. 既往歴:肺結核症, 変形性脊椎症. 現症:高血圧症, 心室性期外収縮, 慢性胃炎, 肺高血圧症, 大動脈閉鎖不全症, 右中大脳動脈瘤. 初診時口腔内所見:右上顎大臼歯部歯槽部に直径約16mm, 境界明瞭, 弾性硬の腫瘤を認めた. X線所見:右上顎歯槽骨吸収と一部に骨形成像. MRI所見:右上顎歯槽骨にT1強調像でT1低信号, T2強調像でT2不均一信号を認めた. 生検:骨肉腫と診断. 2003年5月全身麻酔下にて周囲健常組織を含めた上顎骨部分切除術を施行. 病理組織学的診断:軟骨形成性骨肉腫. 術後16か月以上経過した現在, 再発や転移なく経過観察中である. |
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ISSN: | 0029-0297 |