7. 下顎歯肉に発生した神経鞘腫の1例
神経鞘腫は, 比較的発生頻度が低く, 口腔領域では, 舌に認められることが多く, 歯肉の発生は稀である. 今回われわれは, 左側下顎歯肉に発生した神経鞘腫の1例に遭遇し治療する機会を得たので, その概要を報告した. 患者は31歳, 女性. 主訴:左側下顎歯肉の腫脹. 既往歴家族歴に特記事項なし. 現病歴:数年前から左側大臼歯舌側歯肉に腫脹を自覚するも痛みが無いため放置した. 2003年12月27日, 同部の腫脹を主訴に近歯科医院に受診し, 同歯科医院の紹介により2004年4月1日当科に受診した. 現症:左側下顎第二大臼歯舌側歯肉に大きさ18×8mm大の有茎性の腫瘤が認められた. 初診時臨床診断...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (2), p.294-294 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 神経鞘腫は, 比較的発生頻度が低く, 口腔領域では, 舌に認められることが多く, 歯肉の発生は稀である. 今回われわれは, 左側下顎歯肉に発生した神経鞘腫の1例に遭遇し治療する機会を得たので, その概要を報告した. 患者は31歳, 女性. 主訴:左側下顎歯肉の腫脹. 既往歴家族歴に特記事項なし. 現病歴:数年前から左側大臼歯舌側歯肉に腫脹を自覚するも痛みが無いため放置した. 2003年12月27日, 同部の腫脹を主訴に近歯科医院に受診し, 同歯科医院の紹介により2004年4月1日当科に受診した. 現症:左側下顎第二大臼歯舌側歯肉に大きさ18×8mm大の有茎性の腫瘤が認められた. 初診時臨床診断:左側下顎エプーリス. 4月12日局所麻酔下に腫瘤を切除. H-E染色と免疫染色の結果から病理組織学的に神経鞘腫との診断を得た. 再発の兆候ない. 過去の当科症例および本邦報告例について考察を加えた. |
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ISSN: | 0029-0297 |