1-J-6-1 抜歯中断症例の検討
日常の歯科臨床において抜歯術は頻回に施行する術式である. しかし, 歯牙の位置, 萌出方向, 歯根の形態の異常および骨性癒着などにより抜歯困難となり, 中断を強いられる症例も存在する. 今回演者らは, 他院にて抜歯を試みたが抜歯できず中断し, 当科でその後の治療を施行した症例について検討し, 若干の知見を得たので報告する. 対象は, 2000年1月から2003年11月までの過去4年間で, 抜歯中断により当科を受診した44症例である. その内訳は, 男性20例, 女性24例, 平均年齢35.1歳であった. 全症例当科にて中断後の抜歯を施行したが, 抜歯中断してから当科を受診するまでの平均日数は7...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (1), p.192-192 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 日常の歯科臨床において抜歯術は頻回に施行する術式である. しかし, 歯牙の位置, 萌出方向, 歯根の形態の異常および骨性癒着などにより抜歯困難となり, 中断を強いられる症例も存在する. 今回演者らは, 他院にて抜歯を試みたが抜歯できず中断し, 当科でその後の治療を施行した症例について検討し, 若干の知見を得たので報告する. 対象は, 2000年1月から2003年11月までの過去4年間で, 抜歯中断により当科を受診した44症例である. その内訳は, 男性20例, 女性24例, 平均年齢35.1歳であった. 全症例当科にて中断後の抜歯を施行したが, 抜歯中断してから当科を受診するまでの平均日数は7.8日, 処置するまでの平均日数は9.1日であった. 歯種は下顎第三大臼歯が23例と最も多く, 次いで上顎第三大臼歯が3例, 上顎第二大臼歯が3例, 上顎第二小臼歯が3例, 下顎第二大臼歯が2例, 上顎第一大臼歯が2例, 上顎側切歯が2例であった. これらの症例は, 根癒着や根肥大や根弯曲が多く, 他に傍咽頭隙迷入, 舌下隙迷入, 上顎洞迷入などもあった. その他, 嘔吐反射合併により中断された症例もあった. |
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ISSN: | 0029-0297 |