2-H-4-2 下顎臼歯部に発生したbasaloid squamous cell carcinomaの1例

Basaloid squamous cell carcinoma(BSCC)は, 1986年にWainらにより扁平上皮癌の亜型として報告され, 基底細胞様の細胞増殖を特徴としている. 今回われわれは下顎臼歯部に発生したBSCCの1例を経験したのでその概要を報告する. 患者:55歳, 男性. 主訴:左側下顎歯肉部の疼痛. 現病歴:平成14年3月下旬頃より左側下顎舌側歯肉部に疼痛を自覚し, 近医歯科を受診. 平成14年4月19日紹介により当科初診となる. 現症:初診時左側下顎臼歯舌側歯肉部に27×11mm大の発赤, びらんを伴う腫瘤病変が認められ, BiopsyではBasal cell carci...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (1), p.169-169
Hauptverfasser: 山下善弘, 黒川英雄, 高野裕史, 友寄泰樹, 一宮久之, 張 皿, 福山 宏, 高橋 哲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Basaloid squamous cell carcinoma(BSCC)は, 1986年にWainらにより扁平上皮癌の亜型として報告され, 基底細胞様の細胞増殖を特徴としている. 今回われわれは下顎臼歯部に発生したBSCCの1例を経験したのでその概要を報告する. 患者:55歳, 男性. 主訴:左側下顎歯肉部の疼痛. 現病歴:平成14年3月下旬頃より左側下顎舌側歯肉部に疼痛を自覚し, 近医歯科を受診. 平成14年4月19日紹介により当科初診となる. 現症:初診時左側下顎臼歯舌側歯肉部に27×11mm大の発赤, びらんを伴う腫瘤病変が認められ, BiopsyではBasal cell carcinoma susp. であった. 処置および治療経過:平成14年6月4日に全身麻酔下に腫瘍切除術, 左側上頸部郭清術, プレートおよび前腕皮弁による再建術を施行した. 現在まで再発, 転移は認められない. 病理組織学診断:Basaloid squamous cell carcinoma. さらに免疫組織化学的検索を行ったので併せて報告する.
ISSN:0029-0297