1-C-1-1 顎関節症の臨床統計的観察

当科における顎関節症患者の動向や臨床症状を把握する目的で臨床統計的観察を行ったので報告する. 対象症例は, 2001年1月から2002年12月までの2年間に当科を受診した顎関節症患者135名である. うち男性は35例, 女性が100例で, 男女比は1:2.86であった. 年齢分布では20歳台が36例(26.7%)と最も多く, 次いで10歳台が32例(23.7%), 30歳台が29例(21.5%)で, 平均年齢は33.6歳であった. 患側は右側が50例, 左側が51例, 両側性が34例であった. 主訴は疼痛が74例(54.8%)と最も多く, 次いで開口障害が24例(17.8%), 更に雑音20例...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (1), p.93-94
Hauptverfasser: 飯島達郎, 正田久直, 森 一将, 田島 徹, 福永秀一, 龍田恒康, 竹島 浩, 葦沢 健, 阪本栄一, 嶋田 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科における顎関節症患者の動向や臨床症状を把握する目的で臨床統計的観察を行ったので報告する. 対象症例は, 2001年1月から2002年12月までの2年間に当科を受診した顎関節症患者135名である. うち男性は35例, 女性が100例で, 男女比は1:2.86であった. 年齢分布では20歳台が36例(26.7%)と最も多く, 次いで10歳台が32例(23.7%), 30歳台が29例(21.5%)で, 平均年齢は33.6歳であった. 患側は右側が50例, 左側が51例, 両側性が34例であった. 主訴は疼痛が74例(54.8%)と最も多く, 次いで開口障害が24例(17.8%), 更に雑音20例(14.8%)が特に多かった. これらを日本顎関節学会の症型分類別に分けると1型24例(17.1%), 2型25例(17.9%), 3型はa, b合わせて71例(50.7%), 4型14例(10%), その他6例(4.3%)であり, 3型が最も多く占めた. 以上の症例に対し, 主にスプリント療法, 薬物療法などの保存療法を主体として行ったが, 症例に応じてマニピュレーションや関節腔内注入療法なども行った. また初診時から終診時までの平均病日は198.5日であった. うち3例は2003年現在も加療中である.
ISSN:0029-0297