1-A-2-2 タリウムシンチによる口腔悪性腫瘍診断~Na, K-ATPase活性とタリウム腫瘍集積率

201-TICIの腫瘍集積はNa, K-ATPase活性と深く関係し, 腫瘍細胞のviabilityや分化度などに関与すると考えられる. 我々はこれまで腫瘍集積と良, 悪性の鑑別および腫瘍の組織分化度との関係について, early ratio, delayed ratio, retention indexを用いた検討を報告してきた. 今回は腫瘍組織のNa, K-ATPase活性と201-TICI集積との関係を検討した. (症例)口腔扁平上皮癌の61例で, 女性25例, 男性36例. (方法)Na, K-ATPase活性の測定は腫瘍組織の免疫組織化学染色を行い, 染色度を陰性:0, 陽性:1,...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (1), p.82-82
Hauptverfasser: 佐藤強志, 川畑義裕, 川床正剛, 犬童寛子, 河野一典, 末永重明, 杉原一正, 三村 保, 馬嶋秀行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:201-TICIの腫瘍集積はNa, K-ATPase活性と深く関係し, 腫瘍細胞のviabilityや分化度などに関与すると考えられる. 我々はこれまで腫瘍集積と良, 悪性の鑑別および腫瘍の組織分化度との関係について, early ratio, delayed ratio, retention indexを用いた検討を報告してきた. 今回は腫瘍組織のNa, K-ATPase活性と201-TICI集積との関係を検討した. (症例)口腔扁平上皮癌の61例で, 女性25例, 男性36例. (方法)Na, K-ATPase活性の測定は腫瘍組織の免疫組織化学染色を行い, 染色度を陰性:0, 陽性:1, 強陽性:2の3段階に評価. 201-TIC静注直後からearly dynamic, 10分後にearly static, 2~3時間後にdelayed dynamicとdelayed staticの撮像を行い, 対照側との比較からearly ratio, delayed ratioを求め, さらにretention indexを求めた. (結果)Na, K-ATPase活性と腫瘍組織分化度には相関がみられ, 分化度の低いもので活性は高い傾向が示された. また, early ratio, delayed ratio, retention indexとNa, K-ATPase活性との比較ではretention indexとの間に相関がみられた.
ISSN:0029-0297