3.80歳以上の高齢者口腔癌23症例の検討

2003年の厚生労働省の発表によると100歳以上の超高齢者は2万人以上になり, 近い将来に65歳が14%以上を占める高齢者社会を迎えることになる. 今回われわれは80歳以上の高齢者に着目し, 治療態度, 治療法等について検討した. 対象は1983年10月より2003年7月までの20年間に当科で治療した80歳以上の口腔悪性腫瘍患者23症例であった. 臨床病期ではStageIが1例, II5例, III6例, IV11例であった. 治療態度は根治が11例, 姑息が12例で, このうち手術療法を施行したのは9症例で放射線療法は12例であった. 予後は全体のStage別の5年生存率が64%, 56%,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2004, Vol.53 (4), p.173-173
Hauptverfasser: 大林由美子, 秦泉寺紋子, 樋口亜由子, 笠井真一, 千頭佳奈, 田村暢章, 小川尊明, 三宅実, 長畠駿一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2003年の厚生労働省の発表によると100歳以上の超高齢者は2万人以上になり, 近い将来に65歳が14%以上を占める高齢者社会を迎えることになる. 今回われわれは80歳以上の高齢者に着目し, 治療態度, 治療法等について検討した. 対象は1983年10月より2003年7月までの20年間に当科で治療した80歳以上の口腔悪性腫瘍患者23症例であった. 臨床病期ではStageIが1例, II5例, III6例, IV11例であった. 治療態度は根治が11例, 姑息が12例で, このうち手術療法を施行したのは9症例で放射線療法は12例であった. 予後は全体のStage別の5年生存率が64%, 56%, 59%, 49%に比べ, 80歳以上の高齢者全体の1年生存率57.2%, 5年生存率32.2%で, 根治を目指した高齢者の5年生存率は76.0%であった.
ISSN:0029-0297