37.高齢者の咬合支持とADL(日常生活活動度)との関係
高齢者を対象に, 残存歯数, 残存歯による咬合支持の有無, 義歯装着による咬合支持の回復とADLの関係を調査した. 結果, 後期高齢者の年代(75-84歳男性, 75-94歳の女性)で, ADLが低いと義歯などを装着せず咬合支持が無い状態を放遣している症例が多くみられた. ADLによる義歯の受容能の差が影響していると思われるが, 咬合支持の有無がADL低下防止に働いている可能性も否定できないと思われた. そして, 高齢者でも比較的若い年代(65歳から74歳)の女性ではADLが低くなると残存歯数は少なかったが, それ以降の後期高齢者の年代では差がみられなかった. 骨粗鬆症, アルツハイマー病など...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2004, Vol.53 (3), p.146-146 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 高齢者を対象に, 残存歯数, 残存歯による咬合支持の有無, 義歯装着による咬合支持の回復とADLの関係を調査した. 結果, 後期高齢者の年代(75-84歳男性, 75-94歳の女性)で, ADLが低いと義歯などを装着せず咬合支持が無い状態を放遣している症例が多くみられた. ADLによる義歯の受容能の差が影響していると思われるが, 咬合支持の有無がADL低下防止に働いている可能性も否定できないと思われた. そして, 高齢者でも比較的若い年代(65歳から74歳)の女性ではADLが低くなると残存歯数は少なかったが, それ以降の後期高齢者の年代では差がみられなかった. 骨粗鬆症, アルツハイマー病など, エストロゲンの関与する疾患が歯牙喪失, 痴呆に関わっており, 高齢者の比較的若い年代で残存歯数の差として現れたのではないかと推察された. |
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ISSN: | 0029-0297 |