B-10.両側陳1日性顎関節前方脱臼症例に対して下顎枝矢状分割術を行った1例
昭下顎頭の変形を認めた両側陳旧性顎関節脱臼に対して両側下顎枝矢状分割術を施行した1例を経験したので報告する. 症例:61歳男性. 現病歴:1989年泥酔により, 救急病院に搬送. その際担当医より顎関節脱臼を指摘されたが8年間放置. 近医歯科受診時, 顎関節の変形を認めたため当科に紹介. 現症:(口腔外所見)顔貌は面長で, 両側耳珠前方には陥凹を認め, 口裂閉鎖可. (口腔内所見)開咬および下顎前突, 交叉咬合による咀嚼障害を認め, 右顎関節部の違和感と咀嚼困難を自覚. 画像所見:両側関節突起は頸部から前方へ弯曲し, 顎関節脱臼を認めた. 関節円板は関節窩より前方に位置し, 関節窩には線維束を...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2004, Vol.53 (2), p.112-112 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 昭下顎頭の変形を認めた両側陳旧性顎関節脱臼に対して両側下顎枝矢状分割術を施行した1例を経験したので報告する. 症例:61歳男性. 現病歴:1989年泥酔により, 救急病院に搬送. その際担当医より顎関節脱臼を指摘されたが8年間放置. 近医歯科受診時, 顎関節の変形を認めたため当科に紹介. 現症:(口腔外所見)顔貌は面長で, 両側耳珠前方には陥凹を認め, 口裂閉鎖可. (口腔内所見)開咬および下顎前突, 交叉咬合による咀嚼障害を認め, 右顎関節部の違和感と咀嚼困難を自覚. 画像所見:両側関節突起は頸部から前方へ弯曲し, 顎関節脱臼を認めた. 関節円板は関節窩より前方に位置し, 関節窩には線維束を認めた. 処置および経過:下顎頭の変形により整復困難なため, 両側下顎枝矢状分割術を施行した. 関節突起の変形の理由としては, 長期放置による形態変化によるものと推測した. 術後4年2か月経過した現在, 経過良好で患者は日常生活においてほぼ満足している. |
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ISSN: | 0029-0297 |