2-I-04-2.下顎骨骨折に対する超音波骨折治療器(セーフス(R))の使用経験について
1983年Duarteらが超音波は骨折の治癒促進に有効であると報告して以来, 欧米を中心に超音波による骨折治療が行われている. 今回われわれは, 下顎骨骨折症例に対して超音波骨折治療器(セーフス(R))を使用し, 治療期間の短縮に有効であるか検討した. 対象は当センターで加療した下顎骨骨折患者37名であった. セーフスを1日1回20分間毎日使用したセーフス群17例とセー1フスを使用していない非セーフス群20例において, 顎間固定期間, 入院期間, 固定除去後についてそれぞれ比較検討した. 結果は, セーフスを平均11.3日使用して従来の当センターにおける顎間固定期間(約2~4週間)を短縮しても...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2003, Vol.52 (6), p.486-487 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1983年Duarteらが超音波は骨折の治癒促進に有効であると報告して以来, 欧米を中心に超音波による骨折治療が行われている. 今回われわれは, 下顎骨骨折症例に対して超音波骨折治療器(セーフス(R))を使用し, 治療期間の短縮に有効であるか検討した. 対象は当センターで加療した下顎骨骨折患者37名であった. セーフスを1日1回20分間毎日使用したセーフス群17例とセー1フスを使用していない非セーフス群20例において, 顎間固定期間, 入院期間, 固定除去後についてそれぞれ比較検討した. 結果は, セーフスを平均11.3日使用して従来の当センターにおける顎間固定期間(約2~4週間)を短縮しても特に問題なく予後良好であった. このことから治療期間の短縮が可能であり, 患者のストレス軽減, 経済的負担の軽減につながると考えられた. 質問 東京女子医大 西原昇 顎間固定解除の指標(基準)はどのように設定したのでしょうか. 回答 久留米大医歯口腔医療センター 井上留里子 固定除去前にレントゲン撮影を行い骨片の偏位がないか確認し除去しました. また臨床的に骨折部の自発痛, 圧痛がないことも指標の一つとしました. 質問 岐阜大 土井田誠 骨折の治癒に及ぼす超音波の効果を検討した基礎的研究(病理組織学的研究等)があれば, お教え下さい. 回答 久留米大医歯口腔医療センター 井上留里子 歯科口腔外科領域では基礎的な研究はなされていませんが, 整形外科領域では, ラットの大腿骨骨折モデルを用いた研究等組織学的, 病理学的な研究が数多くされています. |
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ISSN: | 0029-0297 |