1-C-02-2.下顎側方偏位症例における下顎頭と咀嚼筋の形態,および咬合力の左右差について

【背景と目的】下顎側方偏位症例は, セファログラム上の下顎枝および下顎骨体の形態的左右差からその診断がなされているものの, それのみならず, 顎機能に関わる下顎頭や咀嚼筋の形態, および咬合力にも左右差が認められるのではないかと考えられる. 本研究の目的はこれら下顎頭と咀嚼筋の形態, および咬合力の左右差, すなわち偏位側と非偏位側の違いを検討する事である. 【対象と方法】骨格性下顎側方偏位と診断された顎変形症患者24名(女性18名, 男性6名)を対象とした. 咬筋については13名を解析した. 下顎頭および咬筋形態は, われわれが開発したMRIによる非侵襲的顎顔面定量解析システムを用い計測した...

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2003, Vol.52 (6), p.375-375
Hauptverfasser: 後藤多津子, 東克彦, 吉浦一紀, 神田重信, 堀之内康文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【背景と目的】下顎側方偏位症例は, セファログラム上の下顎枝および下顎骨体の形態的左右差からその診断がなされているものの, それのみならず, 顎機能に関わる下顎頭や咀嚼筋の形態, および咬合力にも左右差が認められるのではないかと考えられる. 本研究の目的はこれら下顎頭と咀嚼筋の形態, および咬合力の左右差, すなわち偏位側と非偏位側の違いを検討する事である. 【対象と方法】骨格性下顎側方偏位と診断された顎変形症患者24名(女性18名, 男性6名)を対象とした. 咬筋については13名を解析した. 下顎頭および咬筋形態は, われわれが開発したMRIによる非侵襲的顎顔面定量解析システムを用い計測した. 被験者の顎顔面全体を1.5TのMRIを用い, 三次元データ収集である3D MP RAGE法で撮影した. 咀嚼筋の形態をNIH Imageを用いてモニタ上でトレース後, 医療画像解析ソフトウェアDr. View/Pro5.2を使用して咀嚼筋の長軸に垂直な最大断面積を算出した. 下顎頭についてはFH平面に水平な面における最大の大きさを解析した. 咬合力はデンタルプレスケールを用い, 咬合力データの左右バランスを解析した. 結果は全て両側の平均値を1とし, それに対する比で表した. 統計処理はWilcoxon signedranks testを用いて行った. 【結果】下顎側方偏位症例では下顎頭の大きさは非偏位側より偏位側が小さかった(p
ISSN:0029-0297