18.右側上顎第二乳臼歯が萌出後に歯槽骨内に埋入した1例
今回われわれは, 一度萌出したと思われる右側上顎第二乳臼歯が再び骨内に埋入し, 51の萌出位置異常をきたしたため, 抜歯を行った症例を経験したので報告した. 患者は11歳9か月の男児. 某歯科を受診した際, X線写真にて64間の根尖部に, Eおよび5の埋伏を認めたため, 精査, 加療を目的に, 平成12年8月9日, 本院小児歯科を紹介された. Eは咬合面に充填処置が施されていた. 5萌出スペース確保のために, 6の遠心移動を行ったところ, 5は一部歯冠が萌出した. CT撮影により, 5の頬側にEが位置し, 5の萌出位置異常をきたしていると診断し, E抜歯を目的に, 平成13年6月13日, 当科...
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Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2003, Vol.52 (3), p.159-160 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回われわれは, 一度萌出したと思われる右側上顎第二乳臼歯が再び骨内に埋入し, 51の萌出位置異常をきたしたため, 抜歯を行った症例を経験したので報告した. 患者は11歳9か月の男児. 某歯科を受診した際, X線写真にて64間の根尖部に, Eおよび5の埋伏を認めたため, 精査, 加療を目的に, 平成12年8月9日, 本院小児歯科を紹介された. Eは咬合面に充填処置が施されていた. 5萌出スペース確保のために, 6の遠心移動を行ったところ, 5は一部歯冠が萌出した. CT撮影により, 5の頬側にEが位置し, 5の萌出位置異常をきたしていると診断し, E抜歯を目的に, 平成13年6月13日, 当科を紹介された. 同年8月30日, 静脈内鎮静麻酔下に, E抜歯術を施行した. Eは完全に歯槽骨内に埋入しており, 咬合面にはアマルガム充填と二次う蝕が認められた. 骨性癒着は認めなかった. E抜歯後の経過は良好で, 現在小児歯科にて矯正治療中である. 質問 高知医大, 歯口外 山本哲也 口蓋根が彎曲していたことは, 埋入と関係ないと考えておられますか. 通常あるいは反対側と比べ高位に位置していましたか. 回答 徳島大, 歯, 1口 外高井三和 口蓋根の彎曲との関係については不明です. また, Eは上顎洞付近まで埋入していたと思われます. |
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ISSN: | 0029-0297 |