秋田県におけるShimokoshi型つつが虫病の遡及的疫学調査

「緒言」現在, 国内におけるつつが虫病リケッチアOrientia tsutsugamushi(O.tsutsugamushi)血清型のうち, ヒトへの感染が知られるものは, Gilliam, Karp, Kato, Kawasaki, KurokiおよびShimokoshiの6型に大別されている(浦上, 多村, 1996 ; Tamura et al., 1984). このうち, Shimokoshi型は1980年に新潟県の患者血液から分離された1株により樹立され, 概してヒト病原性は低いものと認識されてきた(Tamura et al. 1984). その後, Shimokoshi型の感染例は...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 2014-12, Vol.65 (4), p.183-188
Hauptverfasser: 佐藤寛子, 柴田ちひろ, 斎藤博之, 須藤恒久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」現在, 国内におけるつつが虫病リケッチアOrientia tsutsugamushi(O.tsutsugamushi)血清型のうち, ヒトへの感染が知られるものは, Gilliam, Karp, Kato, Kawasaki, KurokiおよびShimokoshiの6型に大別されている(浦上, 多村, 1996 ; Tamura et al., 1984). このうち, Shimokoshi型は1980年に新潟県の患者血液から分離された1株により樹立され, 概してヒト病原性は低いものと認識されてきた(Tamura et al. 1984). その後, Shimokoshi型の感染例は, 血清学的診断により数症例が確認されていたが(Ohashi et al.,1988 ; 多村, 1999), 近年になり山形県(大谷ら, 2009), 福島県(竹之下ら, 2013), および福井県(Ikegaya et al., 2013)において散発ながらも報告が続き, 臨床データが蓄積されつつある.
ISSN:0424-7086