横浜市における蚊成虫捕獲成績(2005)

横浜市では危機管理対策を目的として2003年度より「ウエストナイル熱対策事業」として, 市内に生息する蚊の種を把握し, 捕獲した蚊のウエストナイルウイルス保有状況を調べている. 今回は2005年度の横浜市内における蚊の生息調査結果を報告する. 調査は横浜市内各区の公園(18ケ所), 港湾地区として大黒ふ頭, 本牧ふ頭, 大桟橋および本牧市民公園の合計22ケ所で行った. 公園内にある樹上(地上約2～4mの高さ)又は施設周辺に, ドライアイス1kgを併用したCDCライトトラップを1晩設置, 蚊成虫を捕獲した. 今回の調査で捕獲された蚊は, 7属12種6,546個体であった, 内訳は, ヒトスジシマカAedes albopictus(49.6%), アカイエカ群Culex pipiens complex(34.4), コガタアカイエカCulex tritaeniorhynhcus(7.6), ヤマトヤブカOchlerotatus japonicus(3.4), キンパラナガハシカTripteroides bambusa(3.0), オオクロヤブカArmigeres subalbatus5(0.8), トラフカクイカLutzia vorax, カラツイエカCulex bitaeniorhynchus, ハマダラナガスネカOrthopodomyia anopheloides, フタクロホシチビカUranotaenia novobscura, ヤマトクシヒゲカCulex sasai, シナハマダラカAnopheles sinensisであった.