8 全国の主な検疫港における動物由来感染症の侵入確率分析(第59回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)

全国の主な検疫港において動物由来感染症(以下, 「感染症」という. )が侵入する危害(リスク)の度合いを数値化して分析, 評価する試みを行った. 全国の検疫所本所(小樽港, 仙台港, 成田空港, 東京港, 横浜港, 新潟港, 名古屋港, 大阪港, 関西空港, 神戸港, 広島港, 博多港, 那覇港), 支所等の合計28カ所の検疫港について感染症(ペスト, ラッサ熱, クリミア コンゴ出血熱, ハンタウイルス肺症候群, 腎症候性出血熱, リンパ球性脈絡髄膜炎, レプトスピラ, 野兎病, マラリア, デング熱, 黄熱, 日本脳炎, ウエストナイル熱)が浸入するリスクを分析, 評価(浸入確率分析)した...

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Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 2005/06/15, Vol.56(2), pp.170
Hauptverfasser: 鈴木, 荘介, 井川, 景琴, 島村, 博, 松本, 泰治, 石田, 恵一, 楠井, 善久, 野田, 孝政, 森田, 邦雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:全国の主な検疫港において動物由来感染症(以下, 「感染症」という. )が侵入する危害(リスク)の度合いを数値化して分析, 評価する試みを行った. 全国の検疫所本所(小樽港, 仙台港, 成田空港, 東京港, 横浜港, 新潟港, 名古屋港, 大阪港, 関西空港, 神戸港, 広島港, 博多港, 那覇港), 支所等の合計28カ所の検疫港について感染症(ペスト, ラッサ熱, クリミア コンゴ出血熱, ハンタウイルス肺症候群, 腎症候性出血熱, リンパ球性脈絡髄膜炎, レプトスピラ, 野兎病, マラリア, デング熱, 黄熱, 日本脳炎, ウエストナイル熱)が浸入するリスクを分析, 評価(浸入確率分析)した結果, 感染症がわが国へ浸入する可能性が「かなり高い」が腎症候性出血熱, 「中等度」がペスト, ウエストナイル熱, 日本脳炎であった検疫港の中で感染症が侵入定着する可能性が「かなり高い」港は, 横浜港, 「高い」が成田空港, 関西空港, 東京港, 鹿島港, 千葉港, 川崎港, 新潟港, 清水港, 名古屋港, 大阪港, 神戸港, 広島港, 門司港であった. 全国の主な検疫港では, 常に何らかの感染症の侵入にさらされている現状にあり, 侵入確率分析結果を基に危機回避のための重点的な調査が必要である.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.56.170_4