17.小笠原諸島におけるネズミの調査(第55回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)

小笠原諸島での検疫所によるネズミの調査を2002年10月に約30年ぶりに行った. 種の同定は, 外部形態の特徴, 染色体, 電気泳動法によるヘモクロビンβ鎖(Hbb)によって行った. 父島では, 捕そ器254個でクマネズミ27頭, ハツカネズミ7頭の合計34頭(捕そ率12.6%)が捕獲された. 母島では, 捕そ器77個でクマネズミ3頭, ドブネズミ3頭, ハツカネズミ2頭の合計8頭(捕そ率10.4%)が捕獲された. ネズミの染色体は, クマネズミがすべて2n=42のアジア型, ドブネズミがすべて2n=42, ハツカネズミが2n=40であった. Hbbは, クマネズミがすべてa型, ドブネズミが...

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Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 2004/06/15, Vol.55(2), pp.142
Hauptverfasser: 島村, 博, 鈴本, 荘介, 楠井, 善久, 大松, 勉, セーボレー, ナサニヨルジュニヤ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:小笠原諸島での検疫所によるネズミの調査を2002年10月に約30年ぶりに行った. 種の同定は, 外部形態の特徴, 染色体, 電気泳動法によるヘモクロビンβ鎖(Hbb)によって行った. 父島では, 捕そ器254個でクマネズミ27頭, ハツカネズミ7頭の合計34頭(捕そ率12.6%)が捕獲された. 母島では, 捕そ器77個でクマネズミ3頭, ドブネズミ3頭, ハツカネズミ2頭の合計8頭(捕そ率10.4%)が捕獲された. ネズミの染色体は, クマネズミがすべて2n=42のアジア型, ドブネズミがすべて2n=42, ハツカネズミが2n=40であった. Hbbは, クマネズミがすべてa型, ドブネズミがすべてB型, ハツカネズミがsとd型であった. 内部寄生虫の検査では, いずれのネズミからも広東住血線虫を発見できなかった.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.55.142_1