アラトツツガムシ中の恙虫病リケッチアの 検出,分離,及び分離株の性状解析

ツツガムシのOrientia tsutsugamushi保有率を測定 する目的で,京都府で採集した未吸着幼虫を2枚のスライドガラスに挟んで押しつぶし,クチクラと内部組織を 別々のスライドに回収した,クチクラの形態より種を同定し,新たに開発した蛍光抗体法で組織を観察して個々 のツツガムシ中のO. tsutsugamushiの有無を判定した. 0. tsutsugamushiはアラトツツガムシ及びフトゲツツガムシに検出され,アラトツツガムシの保有率は0.17% であった.一方,新潟県で得た未吸着のアラトツツガムシ146匹より1株のO. tsutsugamushiを分離した.分離株はマウスを殺さず,...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Sanitary Zoology 2000-09, Vol.51 (3), p.169-177
Hauptverfasser: 浦上弘, 高橋守, 三角仁子, 大久保耕嗣, 江夏照晋, 多村憲
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ツツガムシのOrientia tsutsugamushi保有率を測定 する目的で,京都府で採集した未吸着幼虫を2枚のスライドガラスに挟んで押しつぶし,クチクラと内部組織を 別々のスライドに回収した,クチクラの形態より種を同定し,新たに開発した蛍光抗体法で組織を観察して個々 のツツガムシ中のO. tsutsugamushiの有無を判定した. 0. tsutsugamushiはアラトツツガムシ及びフトゲツツガムシに検出され,アラトツツガムシの保有率は0.17% であった.一方,新潟県で得た未吸着のアラトツツガムシ146匹より1株のO. tsutsugamushiを分離した.分離株はマウスを殺さず,型特異的抗原である56KDa蛋白の抗原性,及びその遺伝子の塩基配列は,新潟の患者 より分離されたマウスに対して弱毒の株と一致した.
ISSN:0424-7086
DOI:10.7601/mez.51.169