2 蚊アレルギーの 1 例

17歳, 男性. 幼少時期より蚊に刺されると発熱, 関節痛などの全身症状を伴い, 刺入部を中心に著明な発赤, 腫脹が認められた. 刺入部の多くは潰瘍化し, 瘢痕治癒する. 今回, 両下腿を蚊に刺され潰瘍化した. 近医にて治療受けるも軽快しないため当科へ紹介となった. 全身所見では軽度肝, 脾腫大が認められた. リンパ球増多を認めるが, 異型リンパ球, 単球は認められなかった. EBウイルス抗体価は異常高値を示し, PCR法にて血中のリンパ球及び蚊刺部皮膚にEBウイルスゲノムの存在を示唆するBamH1-W領域(129bp)のバンドを認めた. 一方, ELISA法およびイムノブロット法による原因蚊...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 1999/06/15, Vol.50(2), pp.195
Hauptverfasser: 大澤, 徳哉, 森村, 司, 葉狩, 良孝, 三原, 基之, 平井, 和光, 生田, 和史, 村上, 雅尚, 西連寺, 剛, 松瀬, 倶子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:17歳, 男性. 幼少時期より蚊に刺されると発熱, 関節痛などの全身症状を伴い, 刺入部を中心に著明な発赤, 腫脹が認められた. 刺入部の多くは潰瘍化し, 瘢痕治癒する. 今回, 両下腿を蚊に刺され潰瘍化した. 近医にて治療受けるも軽快しないため当科へ紹介となった. 全身所見では軽度肝, 脾腫大が認められた. リンパ球増多を認めるが, 異型リンパ球, 単球は認められなかった. EBウイルス抗体価は異常高値を示し, PCR法にて血中のリンパ球及び蚊刺部皮膚にEBウイルスゲノムの存在を示唆するBamH1-W領域(129bp)のバンドを認めた. 一方, ELISA法およびイムノブロット法による原因蚊種の同定ではヒトスジシマカが最も疑われた.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.50.195_2