関西地方におけるフユイエノミバエ(新称)による冬期の家屋内大量侵入被害(双翅目, ノミバエ科)

「緒言」1996年10月から1997年2月にかけての冬期, 関西地方の広い範囲においてノミバエの1種が大量に家屋内に侵入し, 不快昆虫となる被害が発生した(Fig. 1). そのノミバエを調べたところフユイエノミバエ(新称)Megaselia meconicera(Speiser, 1925)であることが判明した. 本種はヨーロッパからアジア北部を経て北米大陸まで広く分布する種であるが, 日本からはSchmitz(1957)が東京より1♂を記録して以来知られていない. 日本において冬期にこのような不快昆虫となるノミバエは従来知られていないので, ここにその形態, 被害の状況について報告する....

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Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 1999/06/15, Vol.50(2), pp.157-160
Hauptverfasser: 林, 利彦, 小松, 均, 西田, 和美, 高井, 昭, 中嶋, 智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」1996年10月から1997年2月にかけての冬期, 関西地方の広い範囲においてノミバエの1種が大量に家屋内に侵入し, 不快昆虫となる被害が発生した(Fig. 1). そのノミバエを調べたところフユイエノミバエ(新称)Megaselia meconicera(Speiser, 1925)であることが判明した. 本種はヨーロッパからアジア北部を経て北米大陸まで広く分布する種であるが, 日本からはSchmitz(1957)が東京より1♂を記録して以来知られていない. 日本において冬期にこのような不快昆虫となるノミバエは従来知られていないので, ここにその形態, 被害の状況について報告する.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.50.157