4 センチニクバエに見られる囲蛹殻形成時間の地理的変異

一般的に囲蛹殻形成時間は, 休眠性のあるニクバエにおいて短日下の休眠誘導条件下においては, 同温度の長日下より長くなると言われている. 実際休眠性を示す東京コロニーBp(Tokyo)は, 短日下では長日下のものより囲蛹殻形成時間は長い. しかし今回赤道直下の南緯0度56分のインドネシアのスラウェシ島より得たコロニーBp(Luwuk)は, 短日条件下で50%囲蛹殻形成時間が35時間, 長日条件下で52時間であり長日下の方が17時間も長いという事がわかった. この結果と今まで得られているコロニー, スリランカBp(forest)とニューカレドニアBp(NC)の囲蛹殻形成時間の結果を比較した. そし...

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Veröffentlicht in:Medical Entomology and Zoology 1998/06/15, Vol.49(2), pp.146
Hauptverfasser: 森林, 敦子, 林, 利彦, 主藤, 千枝子, 倉橋, 弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:一般的に囲蛹殻形成時間は, 休眠性のあるニクバエにおいて短日下の休眠誘導条件下においては, 同温度の長日下より長くなると言われている. 実際休眠性を示す東京コロニーBp(Tokyo)は, 短日下では長日下のものより囲蛹殻形成時間は長い. しかし今回赤道直下の南緯0度56分のインドネシアのスラウェシ島より得たコロニーBp(Luwuk)は, 短日条件下で50%囲蛹殻形成時間が35時間, 長日条件下で52時間であり長日下の方が17時間も長いという事がわかった. この結果と今まで得られているコロニー, スリランカBp(forest)とニューカレドニアBp(NC)の囲蛹殻形成時間の結果を比較した. そして各コロニーの採集地の日長条件とから休眠性の関連を検討した.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.49.146_3