20 ワモンゴキブリ脂肪体におけるトレハロース合成とそれに及ぼすトレハラーゼ阻害剤の影響
[13C-1]-グルコースを含むLocke液(培養液)中でワモンゴキブリの脂肪体, 中腸などの組織を培養し, 培養液中の生成物を13C-NMRで分析した. 同時に, 培養後の組織のホモジェネート遠心(5000rpm)上清も13C-, 1H-NMRで分析した. あらかじめ, トレハラーゼ阻害剤(バリドキシルアミンA, VAA)を培養液に加え, その影響を見る実験区も設けた. その結果, 脂肪体を培養したときのみトレハロースの合成が確認された. また, どの組織の培養においても, グルコースの消費が認められた. VAAを加えた脂肪体培養区では, 加えない区より多量のトレハロースが検出され, 少なく...
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Veröffentlicht in: | Medical Entomology and Zoology 1997/06/15, Vol.48(2), pp.164 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [13C-1]-グルコースを含むLocke液(培養液)中でワモンゴキブリの脂肪体, 中腸などの組織を培養し, 培養液中の生成物を13C-NMRで分析した. 同時に, 培養後の組織のホモジェネート遠心(5000rpm)上清も13C-, 1H-NMRで分析した. あらかじめ, トレハラーゼ阻害剤(バリドキシルアミンA, VAA)を培養液に加え, その影響を見る実験区も設けた. その結果, 脂肪体を培養したときのみトレハロースの合成が確認された. また, どの組織の培養においても, グルコースの消費が認められた. VAAを加えた脂肪体培養区では, 加えない区より多量のトレハロースが検出され, 少なくとも, VAAがトレハロース合成を阻害しないことは明らかになった. 組織ホモジェネート遠心上清の分析ではグルコース, トレハロースが検出されなかったことから, 組織中にはこれらの糖が蓄積しないことも判明した. |
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ISSN: | 0424-7086 2185-5609 |
DOI: | 10.7601/mez.48.164_2 |