9 ハイイロゴケグモの生態 : (1) 室内飼育
昨年末, 横浜市中区本牧公園で, これまで日本での生息が知られていなかったハイイロゴケグモ Latrodectus geometricus が見つかった. その時点で採集したクモを, チャバネゴキブリ, ハイイロゴキブリの幼虫を餌に, 実験室内で飼育し, その成育速度, 成熟までの脱皮回数, 成熟雌の産卵等その生活の様子を観察した. 飼育実験では, 卵嚢から生まれたクモを一個体ずつガラスの管瓶に入れて個別飼育を行った. 成長にしたがって飼育容器は大きいもの(ガラスシャーレ)に変えた. 飼育観察の結果, 雌は脱嚢後, 6回の脱皮を経て, 約40日で成熟し, 産卵を開始した. 成熟雌個体は交尾後約...
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Veröffentlicht in: | Medical Entomology and Zoology 1997/06/15, Vol.48(2), pp.161 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 昨年末, 横浜市中区本牧公園で, これまで日本での生息が知られていなかったハイイロゴケグモ Latrodectus geometricus が見つかった. その時点で採集したクモを, チャバネゴキブリ, ハイイロゴキブリの幼虫を餌に, 実験室内で飼育し, その成育速度, 成熟までの脱皮回数, 成熟雌の産卵等その生活の様子を観察した. 飼育実験では, 卵嚢から生まれたクモを一個体ずつガラスの管瓶に入れて個別飼育を行った. 成長にしたがって飼育容器は大きいもの(ガラスシャーレ)に変えた. 飼育観察の結果, 雌は脱嚢後, 6回の脱皮を経て, 約40日で成熟し, 産卵を開始した. 成熟雌個体は交尾後約4~5日で最初の産卵を行った. 卵期間は23~25日, 産卵間隔は多くの個体で4~5日であった. |
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ISSN: | 0424-7086 2185-5609 |
DOI: | 10.7601/mez.48.161_3 |