22. 肺癌組織におけるRACK1の発現とその有用性について

【目的】肺癌に占める腺癌の割合は増加している. そのため, より早期に腺癌の診断が可能な抗体の獲得が期待されている. そこで, 肺腺癌と特異的に反応する抗体の獲得を目的として肺腺癌の細胞株A549を免疫源として単クローン性抗体を網羅的に作製した. 作製した抗体の中で正常肺の気管支上皮細胞にも発現は認められるが, 肺癌においては腺癌で高い陽性率を示す抗体が獲得されたので報告する. 【方法】肺腺癌由来のA549細胞を抗原に用い, スクリーニングにAMeX固定したA549細胞の免疫染色および抗体産生の有無をドットブロット法で検出する二つの方法により合計242個の抗体を獲得した. 獲得した抗体は89例...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:生物物理化学 2007, Vol.51 (3), p.188-188
Hauptverfasser: 長塩 亮, 松本俊英, 影山泰平, 大西美帆子, 佐藤雄一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】肺癌に占める腺癌の割合は増加している. そのため, より早期に腺癌の診断が可能な抗体の獲得が期待されている. そこで, 肺腺癌と特異的に反応する抗体の獲得を目的として肺腺癌の細胞株A549を免疫源として単クローン性抗体を網羅的に作製した. 作製した抗体の中で正常肺の気管支上皮細胞にも発現は認められるが, 肺癌においては腺癌で高い陽性率を示す抗体が獲得されたので報告する. 【方法】肺腺癌由来のA549細胞を抗原に用い, スクリーニングにAMeX固定したA549細胞の免疫染色および抗体産生の有無をドットブロット法で検出する二つの方法により合計242個の抗体を獲得した. 獲得した抗体は89例のホルマリン固定・パラフィン包埋された肺癌組織と同一患者の非腫瘍性末梢肺組織(腺癌(AD)60例, 扁平上皮癌(SQ)23例, 大細胞癌(LCC)2例, 小細胞癌(SCLC)3例, 大細胞性神経内分泌癌(LCNEC)1例)を含んだ組織マイクロアレイを用いて免疫染色にてその発現特異性を検討した. 評価は腫瘍細胞における陽性率(0%(0), ~25%(1), ~50%(2), ~75(3), ~100%(4))と染色強度(弱(1), 中(2), 強(3))の積算値を用い染色スコアとした.
ISSN:0031-9082