アガロースゲル支持体に最適な銀染色法の開発

Kerenyiら(Clin Chim Acta 1972;38:465-467)の処方を改良することで, 我々が開発したアガロースゲル(Yokomizo K. et al. J Electrophoresis 2003;47:91-97)に最適な銀染色法の開発を行った. ゲルのバックグランドおよび非特異的スポットの低減や染色時間の短縮を目指し, 特に試薬成分について様々な検討を行った. その結果, 最適条件としてタンパクの二重固定を行い(第一および第二固定), 染色液には2.5%炭酸ナトリウム, 0.1%硝酸銀, 0.1%硝酸アンモニウム, 0.75%ケイタングステン酸, 0.14%ホルマリン...

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Veröffentlicht in:生物物理化学 2006, Vol.50 (1), p.13-13
Hauptverfasser: 横溝佳代, 丸谷幸子, 平塚信夫, 芝紀代子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Kerenyiら(Clin Chim Acta 1972;38:465-467)の処方を改良することで, 我々が開発したアガロースゲル(Yokomizo K. et al. J Electrophoresis 2003;47:91-97)に最適な銀染色法の開発を行った. ゲルのバックグランドおよび非特異的スポットの低減や染色時間の短縮を目指し, 特に試薬成分について様々な検討を行った. その結果, 最適条件としてタンパクの二重固定を行い(第一および第二固定), 染色液には2.5%炭酸ナトリウム, 0.1%硝酸銀, 0.1%硝酸アンモニウム, 0.75%ケイタングステン酸, 0.14%ホルマリン混合液を用いることに決定した. 増感剤として第二固定液に5%硫酸亜鉛を加えることで染色感度が向上した. 本法において, Coomassie brilliant blue染色よりもおよそ100倍感度が高く, bovine serum albuminでは1.46ngの蛋白量まで検出可能であった.
ISSN:0031-9082