傍正中血管病変に対するposterior transpetrosal approachの有用性

presigmoid posterior transpetrosal approachは,硬膜外に錐体骨後面を部分削除しS状静脈洞前方から脳幹側面,小脳前面に到達する方法で,本来は頭蓋底腫瘍の摘出時に用いられることが多い.本手法を傍正中血管病変にも応用できると考え,当院で今までに4例〔動脈瘤 2例,脳動静脈奇形(arteriovenous malformation:AVM)1例,血管芽腫 1例〕に利用した.ほぼ真横から病変に到達できることに加え,病変深部のfeederやproximal artery,病変浅部のdrainerやdistal arteryの確保や小脳実質からの剝離が安全に施行でき...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2024, Vol.52(1), pp.61-66
Hauptverfasser: 宮原, 宏輔, 岡田, 富, 谷野, 慎, 瓜生, 康浩, 田中, 悠介, 鈴木, 幸二, 関口, 徳朗, 野田, 尚志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:presigmoid posterior transpetrosal approachは,硬膜外に錐体骨後面を部分削除しS状静脈洞前方から脳幹側面,小脳前面に到達する方法で,本来は頭蓋底腫瘍の摘出時に用いられることが多い.本手法を傍正中血管病変にも応用できると考え,当院で今までに4例〔動脈瘤 2例,脳動静脈奇形(arteriovenous malformation:AVM)1例,血管芽腫 1例〕に利用した.ほぼ真横から病変に到達できることに加え,病変深部のfeederやproximal artery,病変浅部のdrainerやdistal arteryの確保や小脳実質からの剝離が安全に施行できることが利点である.また,個々の症例で骨削除範囲を決めることで,drillingによる合併症の減少や手術時間短縮にもつながる.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.52.61