90 歳以上の超高齢者に対する血栓回収療法の治療成績
当院での90歳以上の超高齢者に対する機械的血栓回収療法の治療成績において,超高齢者特有の問題点に対する考察を加えて報告する.2015年2月から2020年11月までの間に当院で施行した90歳以上の血栓回収療法施行36症例を対象とした.退院時modified Rankin Scale(mRS)を主評価項目とし,その他にThrombolysis in Cerebral Infarction(TICI)grade,出血性合併症の有無,退院時National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS),大腿動脈穿刺から再開通までの時間などを副次評価項目とした.退院時...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2023, Vol.51(3), pp.196-200 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院での90歳以上の超高齢者に対する機械的血栓回収療法の治療成績において,超高齢者特有の問題点に対する考察を加えて報告する.2015年2月から2020年11月までの間に当院で施行した90歳以上の血栓回収療法施行36症例を対象とした.退院時modified Rankin Scale(mRS)を主評価項目とし,その他にThrombolysis in Cerebral Infarction(TICI)grade,出血性合併症の有無,退院時National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS),大腿動脈穿刺から再開通までの時間などを副次評価項目とした.退院時mRS0-3もしくは発症前mRSと不変を転帰良好例と定義した.平均年齢は93歳であり,転帰良好例は33.3%(12例),死亡例は19.4%(7例)であった.TICI 2b以上の再開通を得られたのは66.7%(24例),症候性の出血性合併症例は5.6%(2例)であった.退院時mRSが発症前mRSと不変の症例を転帰良好群に含めれば,33.3%で良好な転帰が得られていた.超高齢者の特性の理解には有用性は十分に発揮されないが,超高齢者に対しても血栓回収療法は有効であると考えられた. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.51.196 |