内膜確認と縫合を意識した確実なSTA-MCAバイパス術 ─Intimal check,needle tail check,intimal fittingを用いて

superficial temporal artery-middle cerebral artery(STA-MCA)バイパス術は,脳虚血や治療困難な脳動脈瘤,もやもや病などに対する手技として,脳卒中の外科医に必要な手技である.バイパス術の練習方法や手技についての報告はあるが,本稿で主張している縫合部の内膜確認方法や縫合の手技が述べられた文献は渉猟し得なかった.われわれは2012年5月から2018年4月までに112症例(207吻合)にバイパス術を経験し,開存率98.1%と良好な結果を得た.鑷子や運針にて内膜を確認するintimal checkとneedle tail check,また,縫合方法...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2022, Vol.50(3), pp.222-225
Hauptverfasser: 杉山, 達也, 水谷, 徹, 鷲見, 賢司, 中條, 敬人, 佐藤, 洋輔, 松本, 政輝, 新井, 晋太郎, 廣瀬, 瑛介, 清水, 克悦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:superficial temporal artery-middle cerebral artery(STA-MCA)バイパス術は,脳虚血や治療困難な脳動脈瘤,もやもや病などに対する手技として,脳卒中の外科医に必要な手技である.バイパス術の練習方法や手技についての報告はあるが,本稿で主張している縫合部の内膜確認方法や縫合の手技が述べられた文献は渉猟し得なかった.われわれは2012年5月から2018年4月までに112症例(207吻合)にバイパス術を経験し,開存率98.1%と良好な結果を得た.鑷子や運針にて内膜を確認するintimal checkとneedle tail check,また,縫合方法を工夫したintimal fittingを行うことにより,確実な血管吻合ができたと考える.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.50.222