最大径3mm以下の微小脳動脈瘤コイル塞栓術

「はじめに」脳動脈瘤の治療において, コイル塞栓術は一般的な手段になってからすでに久しく, その有効性の報告は多数ある. しかし, 脳動脈瘤コイル塞栓術において瘤のサイズが小さいことは術中破裂の危険因子とされており, 塞栓に際しては細心の注意と熟練が必要とされる. 当施設では微小動脈瘤はクリッピング術の適応を原則としているが, 術前評価にて可能と判断した例においてはコイル塞栓術の適応も考慮している. 本稿では, 最大径が3mm以下の脳動脈瘤に対する自験例を振り返り, 代表例3例に関して手技的考察を行う. 「症例」自験例は7例(6症例7動脈瘤)で, 破裂瘤が5例, 未破裂瘤が2例であった. 未破...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2021, Vol.49(5), pp.379-384
Hauptverfasser: 橋本, 憲司, 梶原, 基弘, 藤本, 浩一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳動脈瘤の治療において, コイル塞栓術は一般的な手段になってからすでに久しく, その有効性の報告は多数ある. しかし, 脳動脈瘤コイル塞栓術において瘤のサイズが小さいことは術中破裂の危険因子とされており, 塞栓に際しては細心の注意と熟練が必要とされる. 当施設では微小動脈瘤はクリッピング術の適応を原則としているが, 術前評価にて可能と判断した例においてはコイル塞栓術の適応も考慮している. 本稿では, 最大径が3mm以下の脳動脈瘤に対する自験例を振り返り, 代表例3例に関して手技的考察を行う. 「症例」自験例は7例(6症例7動脈瘤)で, 破裂瘤が5例, 未破裂瘤が2例であった. 未破裂瘤は1症例の多発瘤(4瘤)のうちの2瘤であり, 当施設では3mm以下の単発未破裂動脈瘤はコイル塞栓術の対象とはしていない.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.49.379