副前大脳動脈が関与した多発脳動脈瘤の1例

「はじめに」副前大脳動脈(accessory anterior cerebral artery:accessory ACA)は, 前交通動脈から分岐し大脳半球内側面を血流支配する前大脳動脈の血管破格である. 前大脳動脈の破格に伴う脳動脈瘤としてazygos ACAに伴うものは有名であるが, accessory ACA関連の脳動脈瘤は非常に珍しい. 今回われわれは, くも膜下出血で発症しaccessory ACAが関与する末梢性副前大脳動脈瘤および前交通動脈瘤に対し開頭手術と血管内手術を二期的に施し良好な経過を辿った1症例を経験したため, 文献的考察を加え報告する. 「症例」54歳, 女性. 主...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2021, Vol.49(4), pp.283-286
Hauptverfasser: 横山, 邦生, 山田, 誠, 杉江, 亮, 田中, 秀一, 伊藤, 裕, 山下, 正真, 川西, 昌浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」副前大脳動脈(accessory anterior cerebral artery:accessory ACA)は, 前交通動脈から分岐し大脳半球内側面を血流支配する前大脳動脈の血管破格である. 前大脳動脈の破格に伴う脳動脈瘤としてazygos ACAに伴うものは有名であるが, accessory ACA関連の脳動脈瘤は非常に珍しい. 今回われわれは, くも膜下出血で発症しaccessory ACAが関与する末梢性副前大脳動脈瘤および前交通動脈瘤に対し開頭手術と血管内手術を二期的に施し良好な経過を辿った1症例を経験したため, 文献的考察を加え報告する. 「症例」54歳, 女性. 主訴:頭痛. 既往歴:特記事項なし. 現病歴:昼食中の激しい前頭部痛で体動困難となり, 救急搬送された. 来院時現症: 意識レベルJapan Coma Scale 10, Glasgow Coma Scale E3V5M6. 血圧178/112, 脈拍74, 左下肢運動麻痺(MMT 3)を認めた.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.49.283