コンピュータグラフィックス技術を駆使した脳血管障害手術シミュレーション

「はじめに」近年, 多種多様な医用画像データを統合可視化させた医用融合3次元画像による手術検討が普及しつつある. 医用融合3次元画像は, 医用画像を元データとして, おもにその形状を3次元再構築したもので, その目的は原則として医用画像の忠実な可視化である. しかし, 詳細な手術検討を可能とさせるためには医用画像からの形状情報のみでは不十分であり, 組織の仮想変形, 経時変化, 術野との照合, 医用画像には描出されない解剖情報などが必要となる. 今回の報告では, 脳血管障害における医用融合3次元画像にさまざまなコンピュータグラフィックス (CG) 技術を付加し, 手術シミュレーションのツールと...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2021, Vol.49(2), pp.91-97
Hauptverfasser: 金, 太一, 庄野, 直之, 野村, 征司, 塩出, 健人, 小池, 司, 斎藤, 季, 中冨, 浩文, 小山, 博史, 齊藤, 延人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年, 多種多様な医用画像データを統合可視化させた医用融合3次元画像による手術検討が普及しつつある. 医用融合3次元画像は, 医用画像を元データとして, おもにその形状を3次元再構築したもので, その目的は原則として医用画像の忠実な可視化である. しかし, 詳細な手術検討を可能とさせるためには医用画像からの形状情報のみでは不十分であり, 組織の仮想変形, 経時変化, 術野との照合, 医用画像には描出されない解剖情報などが必要となる. 今回の報告では, 脳血管障害における医用融合3次元画像にさまざまなコンピュータグラフィックス (CG) 技術を付加し, 手術シミュレーションのツールとしての役割を評価したので報告する. 「対象と方法」当施設で経験した脳血管障害手術症例299例に対する手術検討において, 提案CGの課題や術前検討への貢献度に関して評価した. CT, MRIなどの医用画像を用いてベースとなる融合3次元画像を構築し, さらに症例に応じて後述するCG技術を用いた画像処理を追加した.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.49.91