症候性総頚動脈閉塞症に対する外科的治療

「はじめに」総頚動脈閉塞症(common carotid artery occlusion:CCAO)は比較的まれで, 閉塞過程において側副血行路が形成されることが多いため, 脳虚血をきたしにくいとされているが, ときに血行力学的脳虚血や閉塞部位からの遠位部塞栓を起こし症候性となることがある. いったん症候性となった場合は, 内科的治療に抵抗性の症例も散見される. 症候性CCAOに対する治療方針は一定の見解が得られておらず, 症例ごとに血行動態などを詳細に検討したうえで適切な治療方法を決定することが必要である. 今回, 症候性CCAO 3例の外科的治療に関する検討を行ったので, それぞれの治療...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2020, Vol.48(6), pp.443-447
Hauptverfasser: 安田, 祥二, 山田, 拓見, 加納, 清充, 岡, 直樹, 石澤, 錠二, 郭, 泰彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」総頚動脈閉塞症(common carotid artery occlusion:CCAO)は比較的まれで, 閉塞過程において側副血行路が形成されることが多いため, 脳虚血をきたしにくいとされているが, ときに血行力学的脳虚血や閉塞部位からの遠位部塞栓を起こし症候性となることがある. いったん症候性となった場合は, 内科的治療に抵抗性の症例も散見される. 症候性CCAOに対する治療方針は一定の見解が得られておらず, 症例ごとに血行動態などを詳細に検討したうえで適切な治療方法を決定することが必要である. 今回, 症候性CCAO 3例の外科的治療に関する検討を行ったので, それぞれの治療方法に関して報告を行う. 「対象および方法」2010年1月から2016年12月までに外科的治療を行った症候性CCAO 3例を対象とした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.48.443